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月別アーカイブ: 2025年10月

第18回スナック雑学講座

皆さんこんにちは!


佐久良、更新担当の中西です。

 

~“ママの魔法”~

 

カラオケと乾き物、ママの笑顔。たったそれだけで“人生の相談窓口”になってしまう不思議な空間——それがスナック。ここではスナックの魅力・仕組み・接客・メニュー・音楽・空間演出まで


1. スナックの本質は「関係の設計」

スナックの主役はドリンクでもカラオケでもなく、人間関係

  • ママ(or マスター):安心のハブ。常連と新規の“間”をつないで場を温める

  • 常連:雰囲気の礎。初見さんに“暗黙のルール”をやさしく伝えるアンバサダー

  • 初見:場を新しくする風。質問とリアクションで空気に酸素を入れてくれる

スナックは“他人と自然に隣り合える”場所。カウンターでの横並びは、対面の緊張をほどいてくれます。「今日はどうだった?」の一言から、人生のあれこれがほどけていく。


2. 料金システムを“ドキドキさせない”工夫

初めての人が不安なのは会計

  • セット料金:時間無制限 or 90分制など。チャーム(お通し)込みを明記。

  • ボトルキープ:名札・日付・残量メモをボトルに。写真で共有すると安心

  • カラオケ代:1曲○円/唄い放題。歌本の表紙に書いて“見える化”

  • お支払い:現金・QR・クレカ。レシートは合計+内訳で透明に

POPの魔法:「今夜のおすすめ」札に“セット内容”“追加料金の例”をかわいく手書き。驚きの“ゼロ化”で初見の心をつかみます。️


3. チャーム&軽食:会話の潤滑油

「ちょっとつまめる」が滞在時間満足度を上げます。

  • 定番:ミックスナッツ、チョコ、するめ、チーズかまぼこ。

  • 小鉢:ポテサラ、きんぴら、冷奴、浅漬け。

  • “あったか一品”:だし巻き、焼きおにぎり、ホットサンド。

  • 季節の一口:春は菜の花、夏は枝豆、秋はきのこソテー、冬はおでんの大根だけでも最高

裏ワザ:冷凍ストック+電子レンジ+小鍋で“温度のご褒美”。湯気が出るだけで“おもてなし点”は爆上がり。⤴️


4. ドリンク:スタンダード+“物語の一杯”

  • 焼酎・ウイスキー:割り物の多様化(炭酸・緑茶・ウーロン・レモン)。氷は角の取れた大きめで薄まりにくく

  • クラフト系:地元のクラフトジンや季節の果実酒を1銘柄だけ入れて“話のタネ”に

  • ノンアル:ジンジャー+レモン+ミント=“夜ソーダ”。運転の人・休肝日に優しい

**“物語の一杯”**:ママの故郷の梅で作った梅酒、常連が釣った柑橘で作ったリキュール……人の背景が味になるのがスナック流。


5. カラオケ運用:歌は“交友ツール”

  • 順番ルール:1ターン1曲。新規さんが来たら間に挟む

  • 点数機能:競い合いすぎない。点数より“拍手”を標準に

  • 合いの手:「ハイ!ハイ!」よりも手拍子+サビで合唱のほうが一体感

  • 選曲の幅:昭和歌謡~平成~令和を1巡でバランスよく。

イベント技:「昭和ナイト」「平成ナイト」「アニソン縛り」など曜日テーマで新陳代謝を促す。


6. 会話術:3つの聴き方で世界が変わる

  1. 事実を聴く:「どこから来たの?」

  2. 感情を聴く:「それ、どう感じた?」

  3. 意味を聴く:「じゃあ、次どうしたい?」

スナックは心理的安全性の容器。評価せず、揶揄せず、茶化しすぎず。笑いは“共感の延長”で。


7. 空間の温度と灯り ️️

  • 照度:明るすぎると疲れ、暗すぎると不安。テーブルは落とし、カウンターは手元だけ明るく

  • 匂い:香りは清潔に寄せる。強いアロマは料理・酒の香りを壊すので×。

  • 音量:BGMは“会話が弾む”レベルに。カラオケ前後で自動フェードが理想。

清潔感:グラスの曇り、メニューの角のヨレ、カウンターの水滴……小さな整いが居心地をつくる。


8. “常連×新規”ハイブリッド運用

  • 席配置:新規はカウンター中央へ。常連の“面倒見”を受けやすい。

  • 紹介文:ママがひと言「○○さん、△△が好きなんだって」。会話の橋をかける。

  • スタンプカード3回目特典を厚く。常連化のハードルを下げる

曜日の性格づけ:ゆったり月火=会話DAY、にぎやか金土=歌DAY。明確にして“期待値”を合わせる。


9. マナー:お互いが気持ちよく過ごすために ‍♀️

  • 無理な“イッキ”はNG

  • 連続独占歌唱はNG

  • 写真の無断撮影NG(人が映るときは必ず許可)。

  • 差し入れは一言:アレルギー・衛生の観点で確認を

OK例:拍手と「ナイス!」のひと言、グラスが空きそうな人への「次なに飲む?」。小さな気遣いが空気を上質に。


10. まとめ:スナックは“他人の物語とシェアする夜”

飲む、食べる、歌う——どれも目的ではあるけれど、人と人がやわらかく交わるための装置がスナック。ママの魔法で、知らない誰かの“今日”が少し軽くなる。初めての人は勇気をひとかけ、常連はやさしさをひとさじ。それだけで夜は素敵に回りはじめます。今夜、あなたの街でも“いい夜”を。✨

 


「佐久良」は、お一人様でも気軽に立ち寄れるスナックです。

お酒を片手に、カウンターでママや他のお客様との会話を楽しむことができます。

一人の時間を大切にしながらも、心温まる交流ができる場所です。

日常の中でのちょっとした休息に、ぜひお立ち寄りください。

一人でも、心地よい空間でリラックスできるのが「佐久良」の魅力です。

スタッフ一同ご来店をお待ちしております!

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第17回スナック雑学講座

皆さんこんにちは!


佐久良、更新担当の中西です。

 

~スナックを“再発明”する~

 

1. 昼スナで“別人格”をつくる ☕

夜のスナック=楽しい。昼のスナック=安心。二つの顔を持つと、客層とキャッシュフローが安定します。
おすすめメニュー

  • コーヒー、ほうじ茶ラテ、甘酒ジンジャー(ノンアル)

  • 昼限定チャーム:出汁おにぎり、厚焼き玉子サンド、季節の果物少し
    楽しみ方

  • 昼カラ「懐メロ10曲プレイリスト」▶️→会話の糸口に

  • “おひとり読書席”を1席用意(充電OK・Wi-Fiあり)
    運用のコツ

  • 昼SNSは顔出し少なめ・手元中心で雰囲気だけ伝える

  • 夜と値段を混同させないよう昼は税込ワンコインセットなど“わかりやすさ”最優先


2. 観光客・出張族を落とす“夜の観光案内所化” ✈️

初見が不安なのは「料金と空気」。
入口POP

  • 「セット3,500/歌い放題1,000/カードOK」——数字を3行で

  • 「日本語・英語メニューあります」「写真NGは遠慮なくどうぞ」
    英語ひとこと

  • “Fixed cover charge with snacks.”(セット料金)

  • “Feel free to join our karaoke rotation!”(順番制)
    地図カード

  • 「この後のおすすめラーメン」「最終電車時刻」まで書いたミニカードをお会計時に渡す→再訪率が上がる


3. Z世代&女性客の“安心”をデザインする ‍✨

来店の壁は値段・清潔・写真配慮

  • 透明会計:QRメニューで内税総額表示。ショート動画で「1杯の大きさ」「氷」「割り物」を見せる

  • 清潔サイン:お手洗いのアロマ・コットン・生理用品のミニセット→「女性にやさしい店」体験値UP

  • 撮影ガイド:カラオケ採点画面や手元カクテルはOK、他のお客の顔はNG。壁に“ゆる可愛いポスター”で明示️

  • ノンアルの主役化:自家製シロップの“夜ソーダ”3種(柚子・ベリー・ジンジャー)


4. 地域連携で“街のスナックラボ”に ️

  • 商店街コラボ:近所の惣菜屋の「締めおにぎり」を曜日限定で提供→フードの手数は増やさず満足度UP

  • 文化部活動:朗読会/落語/小さなギターライブ。19:00〜19:30の30分イベントで“きっかけ来店”を作る

  • まち歩きMAP:ご近所店と相互スタンプ。3軒まわればスナックで1ドリンクサービス


5. 採用&教育:ママ1人を“チーム”にする ‍

採用像:歌が上手いより、“見つける・聞き出す・場を回す”人。
面談の質問

  1. 「苦手なお客さんは?」→境界線の引き方の確認

  2. 「5分で場を温めるとしたら?」→アイスブレイク力
    トレーニング1週間

  • Day1:会計・席案内・料金説明

  • Day2:カラオケ順番・音量・マイク除菌

  • Day3:チャーム3種・〆一品の段取り

  • Day4:トラブル初動(泥酔・ハラスメント)

  • Day5:SNSの“店の声”の出し方

  • Day6:常連さん紹介の台本(名前+趣味+無理ない会話フック)

  • Day7:模擬営業(友人招待)
    合言葉:「短く・柔らかく・はっきり」——“注意”はこの三拍子で。


6. 原価と値付けを“見せて上げる”

値上げは悪ではない。理由の透明化が愛され値上げの鍵。

  • ミニ黒板:「氷・レモン・電気代が上がっています。美味しい夜を守るためセット+200円にご協力を」

  • 原価感覚

    • チャームは原価25%以内、温度の一品は30%までOK(満足度の核)。

    • ボトルは3価格帯(エントリー/ミドル/ちょっと贅沢)を死守。

  • 名物化:原価高めでも**“この店といえば”の1杯**を作る。例)“ママのレモンサワー”(果皮シロップ+強炭酸)


7. カラオケを“コミュニケーション装置”に再チューニング

  • 回し方:1ターン1曲+新規さん優先枠を宣言。

  • 拍手文化:採点より「合唱ワンコーラス」習慣化→一体感は数字より強い

  • テーマ巡回:「デュエットだけ」「平成アニソンだけ」曜日で軽く縛る→選曲の迷いが減り楽しい

  • 喉ケア:マイク除菌・紙コップ給水・のど飴をカウンターに


8. “推し店”ブランディング:世界観を1枚にまとめる

**ブランド1枚紙(A4)**を作っておくと、SNSも店内もブレない。

  • 店名の由来・店の色(例:薄桃×金)・フォント・口癖(“おかえりなさい”)

  • 写真ルール(手元中心・顔NG)・音量ポリシー(会話優先)

  • 署名「Mama __」️
    使い道:SNS投稿、店内小冊子、求人票、周年DMまで使い回し無限


9. 危機対応プロトコル:短く・静かに・迅速に

  • 泥酔:水→席替え→会計→同伴退店。5分以内で完了を目指す。

  • ハラスメント

    1. 低姿勢で境界線提示「その表現は当店ではNGです」

    2. 席替え/間合いカット

    3. 会計→出禁フラグ管理(台帳に静かに記録)

  • 体調不良:保冷剤・経口補水・連絡先確認・帰宅フォローDM

  • 会計トラブル:内訳を即提示→払えない場合はボトル預かり+後日支払いの“穏便ルール”を常時明記


10. “写真が語る”SNS運用 ✨

  • 10秒動画:乾杯、手元、ネオンの瞬き、歌本をめくる手……“空気”を切り取る。

  • 文体:短文+絵文字2〜3個。例:「今夜はレモンたっぷり準備OK!歌は順番でね」

  • 投稿時間:17:30(来店計画タイム)/22:30(2軒目検討タイム)

  • UGC誘発:フォトスポット前に**#店名**プレート、顔は写さない例写真を貼る


11. 季節イベントの“低コストアイデア50分割” ️

大掛かりにしない。小さく回して毎月何か起こす。

  • 1月:新年おみくじ(小さな飴付き)

  • 2月:チョコ1粒と“平成ラブソング”縛り

  • 3月:卒業ソング合唱

  • 4月:桜色のノンアル“春ソーダ”

  • 5月:GW昼スナ延長

  • 6月:雨宿り割(傘で来店で1品)

  • 7月:七夕短冊ボード

  • 8月:浴衣歓迎(写真は手元だけ)

  • 9月:昭和歌謡秋夜

  • 10月:小さなハロウィン飴

  • 11月:ボジョレ“香りだけトーク”

  • 12月:1年の“ありがとうカード”✍️
    在庫を持たず、言葉と雰囲気で盛り上げるのがコツ。


12. 明日からの“5アクション” ✅‍♀️

  1. 入口POPを3行で書き直す(料金・歌・支払)

  2. トイレに“やさしい備品”を置く

  3. SNSに10秒動画をアップ

  4. 常連の“友だち1人無料”カードを配る

  5. 危機対応プロトコルをA4で印刷してレジ下へ


まとめ:スナックは“街の心拍数”を整える ️

昼の安心×夜の高揚、常連の温度×新規の酸素、アナログのぬくもり×デジタルの見える化。この掛け算で、スナックはもっと強く、やさしく、長く続く。
ママの一言、手元の湯気、合唱のワンコーラス——小さなディテールが、人の一日を救うことがある。さあ、今夜もカウンターを整えて、**「おかえり」「はじめまして」**を同じ笑顔で迎えよう。✨

 


「佐久良」は、お一人様でも気軽に立ち寄れるスナックです。

お酒を片手に、カウンターでママや他のお客様との会話を楽しむことができます。

一人の時間を大切にしながらも、心温まる交流ができる場所です。

日常の中でのちょっとした休息に、ぜひお立ち寄りください。

一人でも、心地よい空間でリラックスできるのが「佐久良」の魅力です。

スタッフ一同ご来店をお待ちしております!

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